4月28日(日)かでる2・7において、第19回札幌シルバーバーチ読書会が5名の参加で開催されました。今回の読書会では、「地上人類への最高の福音-シルバーチの霊訓」の「二章悟りは苦しみの中から生まれるのです」の輪読を行い、後半ではスピリチュアリズムの思想Ⅱの4章「愛の摂理と真実の愛の世界(霊的同胞世界)の確立」(2)について学びました。
この日は、半年くらい家庭や仕事の都合で参加されていなかった方が参加され、読書会に参加されていない期間にも、ご家族の他界ということを通して霊的真理を実感される場面があったことを報告されました。読書会を通して、参加されているお一人、お一人が実際の生活の中で生じる出来事をどのように感じ、また精神的な安定を得ているのかを伺うことは、とても良い刺激となります。
前半の輪読会で第2章の「悟りは苦しみの中からうまれるのです」を拝読して、苦しみを受けている時は、何とか一刻も早くその苦しみが過ぎ去っていくことを願い、できるだけ苦しみを避けようとするのが普通の人間の姿ですが、その苦しみから逃げずに真正面から立ち向かって行った時に、地上世界の常識では考えられない高い霊性の発現に繋がるような貴重な体験となることをシルバーバーチは語っています。霊的成長に必ずしも繋がらないいわずもがなの苦しみ(無知や貧困)を少しでも無くして、霊性の進化・向上に繋がる苦しみをどう乗り越えていくかをここでは述べられています。
後半のスピリチュアリズムの思想Ⅱの4章「愛の摂理と真実の愛の世界(霊的同胞世界)の確立」の(8)摂理と一致しない愛 では、、利己愛と利他愛の違いや利己愛・本能愛が招く悲劇について学びました。(9)家族愛の意義と、様々な利他愛のリハーサルでは、家族愛の本質と家庭の意義や、家族関係が物質次元での愛のリハーサルであること、成長の過程で徐々に与えられる愛から与える愛への変化について子供時代から、親として子供を愛する過程を通して説明されており、その関係を家族以外の他者に拡大・適応していくことが利他愛の実現に繋がることが述べられえています。(10)霊的愛の拡大と霊的同胞世界の確立 では、スピリチュアリズムの目的が霊的同胞世界の確立であり、摂理に一致した愛の世界の拡大とは、家族愛から一気に全人類愛へと物質次元から霊的次元へ飛躍させることであることが述べられています。利他愛の実践、世界人類を愛することとは、身近な家族や接する人々に自分がどのように接しているかが問題の本質であることをあらためて学ぶ機会となりました。
参加者の感想
◯現実の生活の中で苦しみ痛んでいる人々にどのように寄り添い、苦しみ痛みをほぐして差し上げられるのか、あらためて自問しています。真理のことばを大上段から伝えては、時に相手を苦境に落ち込ませてしまいます。共に寄り添い、考え、学びたいと思います。
◯第2章を読んで思うこと。“苦しみ”について考えさせられました。無用の苦しみがあるとシルバーバーチは申しますが、自分の苦しみは無用のものなのか、有用なものなのか、更には自分の苦しみは本当に苦しみなのかどうかも考えさせられました。日常で他人と接する時、愛をもって接しているかどうかをほとんど自覚せずに過ごしていることに気づきました。
◯今回は愛の摂理と真実の愛の世界について学びました。心の中から利己愛を取り除いた時に本当の平和な世界が生まれます。まずは、己自身を真につくりかえることから始まりますので、正に日々自己との戦いです。私は今、人との付き合いが狭いのですが、多ければ良いというわけではなく、接する一人ひとりに如何に真に利他的な想いを持って対するかを心がけています。こうした状況、立場はより宗教的な生き方を可能にしていると思います。
◯日頃、病気のせいもあり中々真理の言葉が頭に入ってきません。動画サイトで音声を聞いたり、できるだけ工夫して少しでも改善していけるように努力しています。これからも、霊的真理を少しでも取り入れて実践に結びつけたいと思います。
◯本日は前半の輪読会で「悟りは苦しみの中から生まれるのです」を拝読し、後半は愛の摂理と真実の愛の世界の確立の後半を学びました。ちょうど自分がこの霊訓に出会った頃は、人生において大きな苦しみを感じていた時なので、苦しみが何故生じるのかについてをシルバーバーチが悠久の歴史のなかでの深い理(ことわり)として説明されていることに感動したことを覚えています。更には苦しみをどう捉えて、乗り超えていくべきなのかを学ぶことによって、自分の人生に大きな転換をもたらすことができたので感慨深いものがありました。後半は、利己愛と利他愛を身近な恋愛や家族愛を例にしながら学ぶことができて、今の自分の人との接し方やどのような思いで接するべきなのかを考えるきっかけになりました。真の利他愛の原型が家庭にあり、世界人類を愛するというのは、家庭で培った与える愛を霊的次元まで高めることを意味するという教えは、とても画期的で心に残りました。