去る7月30日(日)に第70回の札幌シルバーバーチ読書会が5名の皆様の参加で開催されました。前半では、スピリチュアリズム思想体系Ⅰの死生観の(1)「死」は人間にとって最大のテーマ(2)「死」に対するさまざまな考え方、(3)スピリチュアリズムの登場、(4)スピリチュアリズムの死生観、(5)シルバーバーチの人生観について学びました。後半では、インフォーメーション48について解説しました。
前半の死生観の講義では、最初に スピリチュアリズムの思想体系Ⅰの全体像を概観しました。人間が誕生してから地上人生を送り、死を迎え、その直後の状況を経て、死後の世界(幽界を経て霊界)で生きていくこと、再生によって、再び地上人生を送るメカニズムについてなど時間軸を通して人生の全体像を体系化したのが、思想体制のⅠであることを確認しました。
(1)「死」 は人間のとって最大のテーマでは、人々にとって死は避けられない宿命であり、最大の恐怖であり、悲劇であり、不幸であることを学びました。(2)の「死」に対する様々な考え方の①唯物論的な考え方として、人間は死によって消滅する、死後の世界や死後の生命を信じない生き方であるが、死を目の前にすると冷静でいられる人はいないことを学びました。②の宗教における一般的な考え方では、人間は死後も存在すること、死後の世界はあるということ、生前の生き方によって、天国、極楽浄土に行くか地獄に行くかが決まると教わるものの、科学的思考を持った現代人には説得力をもたず、熱心な信仰者であっても、死に対する不安や恐怖から逃れることはできない事が示されました。そして宗教が死の恐怖から人々を救うことができない最大の理由は宗教自体の霊的無知が原因であることが示されました。
(3)スピリチュアリズムの登場では、19世紀の半ばに始まったスピリチュアリズムが宗教という形式ではなく、霊的事実に基づく新しい霊的思想として死の問題に回答を出したことを学びました。様々な心霊現象を霊界側が演出し、当時の一流の科学者に研究させ霊魂説の正当性を証明させ、霊魂の存在を客観的な事実として証明させたこと、その後の霊界通信を通して霊的真理、霊的知識を地上人にもたらし、人類史上初めて死の問題についての真実が明らかにされたことを学びました。(4)のスピリチュアリズムの死生観では、死の定義について学びました。スピリチュアリズムでは,死とは「霊体と肉体を繋いでいるシルバーコードが切れる瞬間」と死を明確に定義し、死後人間は肉体を脱ぎ捨て霊体だけの存在となり、その霊体は霊界に住み、永遠の人生を送ることが明らかにされました。これによって、死は恐れる必要はないこと、愛し合った家族や友人と死後、再び会うとことができるので、死別を悲しむ必要がないことが示され、スピリチュアリズムを通して地上人類は初めて死の恐怖から救われたことを学びました。(5)のシルバーバーチの死生観では、死は喜びであり、それまでの人生を生き抜いたことへのご褒美であり、死別はむしろ祝福すべきことであることが示されました。次回は、死生観の(6)~(8)について学んで参ります。
【参加者の感想】
〇死生観に学びました。スピリチュアリズムを知る前の自分は、実に不安定な魂の持ち主でした。何しろ何のために自分は生まれて来たのか、生きる意味・目的が全くわからなかったからです。死んだら、その後どうなるのか。これに関してもわからず、不安と恐怖でいっぱいでした。スピリチュアリズムを知ることで、すべての疑問が解決しました。もちろん、しったからすぐに幸せになれたかというならば、そうではなく努力という宿題が課せられることになりました。しかもその宿題は難題がいっぱいで解決の糸口は見えていても、容易なものではありませんでした。今も、宿題をやりつつ、地上人生の残りを過ごしています。しかも希望いっぱいで、幸せは手に入れたといえます。将来を約束されたのです。本日は学びの場をありがとうございます。(80代女性)
○初めての参加なので、うまく言えませんが霊的同胞に会えて良かったと思います。(60代男性)
○今まで長年不安に思っていた死んだらどうなるのか、という疑問にスピリチュアリズムは死の定義、そして死後の状態を明らかにしてくれました。そしてシルバーバーチは、その死に対して希望を持つことができるという言葉を残してこれました。死に対する不安がなくなり、生きていくことがとても楽になりました。(50代女性)
○従来の宗教の死生観では現代人に死後の世界を納得させることができないばかりが、返って混乱を招いてしまっていることを改めて知りました。スピリチュアリズムの登場によって死は恐れるものでないことが示され、シルバーバーチの死生観によって死は悲しむことではなく、希望と喜びであり、愛する人との死別は悲しむべきことではなく、むしろ祝福すべきことであるという画期的な価値観が提示されました。人間にとって避けることに出来ない死を恐れや不安を抱いて人生を生きるのではなく、人生を精一杯生き抜いて、そのご褒美として肉体の死後も永遠の世界が待っていて、そこで愛する人との再開も待っているのだという人生観、死生観を持つことで、今を自信をもって力強く生きていけるのだと改めて感じることが出来ました。(60代男性)