札幌シルバーバーチ読書会

第69回読書会報告

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去る6月25日(土)に第68回の札幌シルバーバーチ読書会が6名の皆様の参加で開催されました。前半では、スピリチュアリズム思想体系Ⅰの人間観の(4)シルバーバーチの人生観について学び、後半では、スピリチュアリズム普及会のインフォメーション48の内容からーの内容から東京スピリチュアリズムサークルの6月11日の学習内容のレビューを行いました。前半のシルバーバーチの人生観では、まずシルバーバーチの人生観の4つのポイントを上げています。①地上人生は、一時的な仮の人生②地上人生は、霊界人生のための準備期間③地上人生で最も価値のあるものは、霊的成長(霊的成長至上主義)④霊的成長を達成することが正しい地上人生の4つです。
シルバーバーチは地上人生も霊界人生もすべてが、『霊的成長』のためにあることを、霊界人の視点で明らかにしました。そして霊的成長がすべてのものの価値を測る基準であり、霊的成長に結びつかないものには一切価値がないとしています。以下シルバーバーチの言葉を引用します。
「本当の価値の尺度は霊的成長度です。霊的成長は日常生活における言動や行為によって自ら達成していくものであり、それが全てなのです。お金で徳は買えません。お金で霊的成長は買えません。お金で霊格を高めることはできないのです。」
そして霊的成長は達成するためには、①霊主肉従の努力、②利他愛の実践、③苦しみの甘受という3つの実践が必要であると説いています。利他愛の実践の前提となるのは、霊主肉従の努力であることを強調しています。肉体や物質を中心とする生活では、肉体の中に霊が閉じ込められている状態であり、こうした肉主霊従の状態では利己性に支配され、神の摂理に適った利他愛が発動せず霊的成長はできないことが明らかにされました。常に日常生活の物質的な環境の中にあっても、霊優位の状態を如何に保ち続けることができるかが地上人にとって、重要でありそのためには正しい霊的知識を身につけることが重要であることを学びました。
後半の6月11日に東京スピリチュアリズム・サークルで行われたインフォメーション48の内容から「イエス再臨とは」と「3人の英国スピリチュアリストからメッセージ」の内容を主宰者が解説しました。従来のキリスト教における再臨の考え、スピリチュアリズムにおける考え方との違いを明確にしました。3人の英国スピリチュアリストからの通信では、①ハンネン・スワッファー、②A.W.オースティン、③バーノン・ムーアというシルバーバーチの降霊会に参加し、英国スピリチュアリズム運動に大きく貢献して他界した3人のスピリチュアリストの霊界からの通信内容の紹介がなされました。

【参加者の感想】

〇今日はとても大切な霊的人生観について学びました。人間は永遠に続く霊的生活に備えるために地上に生まれてきました。地上人生は霊的成長の基礎を造る場であり、為すべきことは次の三つとなります。*霊主肉従 *利他愛の実践 *苦しみの甘受であります。利他愛についてですが、他の為と思っていても、実はそれは己の利益・幸福を願う心が根底にありはしないか?これはよくよく吟味しなければならないと思います。また、苦しみの甘受についても、ただ苦しみを耐えて受ければ良いというものではないということです。苦しみは摂理違反・カルマから来るのであり、その誤りを正してゆかねばならないのです。真理に照らして間違いと分かったなら潔く捨てなければ、前へは進めません。勇気が必要です。心から霊的成長を願うなら、霊界は必ず導いて下さいます。そのことを信じてこれからも歩んでまいります。後半についてですが、スワッハ―の告白を大変重大な事として受け止めています。地上で大きな貢献をして来た人物が死後後悔しているのです。自分自身が真理に沿った信仰実践をしてこなかったというのです。「シルバーバーチの霊訓」の霊的教えより、心霊現象・心霊能力を重視してきたということです。これは全く他人事ではありません。この教訓を深くかみ締めてまいります。(80代女性)

○読書会の高い波動に触れ、心地よさを感じております。私のシルバーバーチの普及活動は、最初は「シルバーバーチの霊訓」を読んで下さいというものでしたが、最近は「死後の世界を知ってもらいたい」というものに変わってきました。本日の学んだ内容とも一致しています。今後も真理の普及に励んで参ります。(60代男性)

○思想体系Ⅰの人生観を学びました。霊的成長を達成することは正しい人生という事です。霊主肉従、利他愛の実践、苦しみの甘受です。霊主肉従と利他愛の実践については、日頃の自分自身の霊的コントロールと日常生活での利他愛実践が大切です。しかし、いつも、どのように利他愛に実践を行ったら良いかと考えて来ましたが、本日のシルバーバーチの言葉の中に、ヒントが与えられました。それは“いつどこにいても、自分ができる奉仕を心がけることです。”という言葉です、いつでも大なり、小なり利他愛の実践ができる気がしました。そして実践しようと思います。(50代女性)

○人生観・インフォメーションNO48の講義を受けました。日常生活で霊主肉従の努力(霊優位の努力)を怠ることなく、守護霊の導きに従い霊的成長への道を歩み続けたいと思っております。私は、現在のところ「新しいスピリチュアリズム」の段階にあります。今後は、「私の霊的成長度に応じた理性」を判断基準とし、神と「シルバーバーチの霊訓(霊的真理)」・「思想体系」を杖として、スピリチュアリズムに対する「私の立ち位置」を熟考していきたいと思います。(70代男性)

○今回の読書会では、前半は「シルバーバーチの人生観」、後半ではスピリチュアリズム普及会のインフォメーション48の内容から、イエスの地上再臨についてと3人の英国スピリチュアリストの通信について学びました。前半の講義を通して、霊主肉従の努力こそ霊的成長の前提条件であり、自らの内面が利他の思いに包まれる状態にあることが重要であると感じました。現代人は、科学技術の発達によってどうしても物質的な価値観が意識の中心になりがちです。そうした日常の中にあっても霊的な要素を多く取り入れるためには、生活習慣も大切になってきます。常に肉的・物質的なものより精神性、霊性を高める努力を欠かさないことが大切であると感じました。3人の英国スピリチュアリストのそれぞれの証言を通じて、日々の実践的な生き方の重要性を再認識しました。(60代男性)