スピリチュアリズムの思想Ⅲ-霊的人生論
第7章「祈りの実践」〈1〉
2022年3月26日(土)にかでる2・7の会場とオンラインでに5名の参加で第52回札幌シルバーバーチ読書会が開催されました。今回は、スピリチュアリズムの思想Ⅲ-霊的人生論の第7章「祈りの実践」〈1〉として(1)祈りの霊的意義と本質と(2)祈りの霊的効用 について学ぶ機会を得ました。
(1)祈りの霊的意義と本質ー祈りは大いなる霊的活動ーでは、祈りは神に近づこうとする魂の願望であり、霊的な自立を促すための不可欠な行為であると学びました。神との隠し事のない関係を持つということは、いかなる人間よりも神を一番信頼しているという心の姿勢を表明しています。祈りは、人間の霊性の表現であり、理想に向けての魂の決意表明でもあります。また祈りは、背後の霊との結びつきを深める強力な手段であり、地上人の祈りに呼応して地上と霊界の架け橋がつくられるといいます。こうした地上人には霊界人は必要な導きの手を差し伸べることができるといいます。更に祈りはスピリチュアル・レベルでの霊的修行であり、霊界への信頼とリラックス・穏やかさ・受け身の姿勢が必要です。
(2)祈りの霊的効用ー霊的人生に不可欠な祈りの実践ーでは、祈りによって霊的エネルギーが取り入れられ、霊的意識が高まることを学びました。また祈りによって肉体に閉じ込められていた霊的意識を取り戻し、物質世界とは別の世界があったことを実感できると学びました。利他的で真摯な祈りは、霊界の人々を惹きつけ、莫大な助力を引き出すことになります。そして祈りの効用を決定するのは祈る人間の霊格(霊性レベル)であることも学びました。
参加者の感想
○祈りは手段であると何度も書かれています。では、その手段を用いて達成しようとする目的は何か?シルバーバーチによれば、「魂の開発を促進する」のが目的であるとします。そして具体的な祈りの言葉が「何卒私をして人のために役立てる方法を教え給え」の一言であるとのことですので、祈りの極意は滅私であるのでしょう。もっとものごとをシンプルに考えて良いのかもしれません。(50代男性)
○今までの自分はある意味で祈りを軽んじていましたが、祈りの大切さを再確認出来ました。利他的、霊的成長の摂理に一致した祈りをすることによって、高級霊と波動が合ってくること、そして霊界側からも近づきやすくなることがわかりました。これからは、祈りの時間を大切にして参ります。(50代女性)
〇祈りの実践について学びました。祈りは素直に苦手という意識がありました。それは人間として、神の子供として、信仰者として無視できない崇高な行為だからです。あくまで祈りは神の前に立ち、ストレートな語りかけであり、嘘、隠し事のない純粋な交わりです。摂理に叶った利他の思いからの祈り、すなわち霊格の高い者からの祈りは聞き届けられます。祈りは自らを高めるための手段でもあります。神と高級霊との交わりを求めるということは、自らも波長をそこに近づけるように高めなければなりません。これは地上においても当てはまります。暗く低い波動の中に暮らす私達もスピリチュアリストとの交わりが必要であると思います。(70代女性)
○今月は祈りについて学びました。私は、日常の様々な場面で静かな時間を持ったり、ふと神を感じて心の奥深くに集中して「神の御心と私の心がともにありますように」と祈ることがあります。本日学んだ、人類愛には真実の祈りが伴うということ。私にお役に立てることがあれば教えていただきたいと祈ることなど、神と波長を合わせて神と背後にいる霊たちとの結びつきを深めるよう丁寧に生きてゆこうと思いました。今月も読書会が開催され同胞の皆様たちとの学びの場を与えられましたことに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。(50代女性)
○私は、早朝と夜寝る前になるべく一日に一度か2度、親に語りかけるような気持ちでストレートに形式にとらわれないように祈ることにしています。また霊的真理を読んで、心に響いた内容を祈りの中に取り入れることもあります。日常生活の中で、どうしても現実の問題が心を占める時間が長いのですが、一人になった時に内省の時間を持ち、更に祈りによって霊的エネルギーを取り入れることによってリフレッシュして、その日の仕事やこれからのミッションに向かう心を整えることができます。祈りを通して自分の本質が霊であることを常に意識できる状態に軌道修正できるようの努めたいと思います。(60代男性)