7月28日(土)札幌市内の会場にて、第10回札幌シルバーバーチ読書会が開催されました。今回はシルバーバーチの教え(上)第13章「再生(生まれ変わり)」とシルバーバーチの教え(下)第14章「霊界通信の難しさ」について学びました。後半は、スピリチュアリズムの思想体系[1]「死後世界観(他界観)」ー幽界ーについて学びました。今回は、新規の方も含めて4名で開催しました。
第13章の「再生(生まれ変わり)」については、既にこれまでの読書会で学んできた内容でしたが、改めて学習する機会を持ちました。「あなた」といえる存在は1個の「内奥の霊的実在(類魂)」の側面であり、それぞれが様々な表現媒体を通して自我を発現しているという部分は、霊的自我としての「自分」というものをどのように捉えるかについて改めて考えさせられました。再生を考えるには、今生きている自分自身が類魂の現実世界に現れた表現媒体であるという自覚があって初めて理解できるものです。類魂の個々の霊は時おりその霊同士が出会い、お互いが共通の大きな円の中にいることを認識する、更に最後には個々の霊は回転することをやめ、それぞれの場を得て一体化し、類魂が完成すると述べられています。ただ同じ類魂の仲間でも、他の霊が地上で犯した罪を代わって償い、霊的成長を促すことはできないとも述べられています。またあなた方の考えるすべてのものを超越している生命の実相を思い描くことはできませんとも述べ、物質世界の鈍重さによって自己を表現することを制限されている私達が生命の実相を理解することはできないとも語っています。そして「私は大霊の摂理について私なりに理解したことを述べているのです。知り得た限りの真理を述べているにすぎません。」と語り、地上の私達がそのことをどう受け止めるかは私達自身の問題であるとも語っています。類魂や再生について学ぶことは繰り返し、繰り返し自分とは何かを考えていく上で、少しづつ霧が次第に晴れていくように理解されていくものと思われます。
第14章の「霊界通信の難しさ」については、私達の住む物質界は活気がなく、重苦しい世界だと表現されています。ホームサークルをつくりたいと思っている人へのアドバイスについてシルバーバーチが述べている部分があります。「各自が前もって本当に自分たちは目的を達成しようと願っているか、心の内を厳しく見つめ、動機や意欲を問いたださなければなりません。」と語られていますが、読書会の目的にも通ずる内容であり、人のために役立ちたいという動機から出発して粘り強く続けていこうと決意を新たにしました。
輪読会終了後に、スピリチュアリズムの思想[1]幽界の様子、幽界での生活について学びました。ここでは特に幽界での霊的純化のプロセスについての部分が印象に残りました。霊界という純粋な霊的世界に入る準備段階として、地上的意識・地上臭を拭い去る霊的純化が幽界の一番の目的となるという部分です。そのような緩衝部分を経て、次の段階に到ることで無理なく霊界への道が通じているということに関してもそうした摂理を創造された神の愛を感じました。
参加者の感想を以下に記します。
◯地上生活は霊界へ赴くための準備のためにありますので、とても大切です。地上生活はせいぜい長生きできても100年です。ですから大切に一日、一日を送りたいものです。自分の欠点や不足している所を素直に認め、努力するしかありません。霊界における類魂と同じように地上にあっても霊的同胞、家族としての意識を持ちたいと願っています。
◯いつも読書会に参加して感じることは1ケ月毎に自身のスピリチュアリストとしての生活を振り返り、次に生かしていく原動力なっていると強く感じています。希望と信念と自信に満ちた明るい雰囲気に包まれているときには大勢の霊が寄ってくることを実感するようになります。
◯初めて読書会に参加させていただきました。スピリチュアリズムの思想について学び始めたばかりですが、自分一人でなく、やはり他の人の考え・意見を聞くことで新たな発見や気づきができるので、大変有意義な時間ができました。自分という意識がひとつでなく、もっと大きな魂のごく一部である点が新たな驚きと学びでしたので、類魂についてもう少し、深めたい、知りたいと思いました。また愛について、見返りを求めない利他愛に関して、特に子供に対する自分の姿勢が如何にあるべきか現在悩んでいる部分でありますので、日々の生活の中から考えを深めたいと思います。
◯特に印象に残ったのはバイブレーションの違いによって霊的真理の理解度合いも、そこでの実践に向けた歩みも異なってくるという点です。霊的感性を研ぎ澄ます作業を日々意識して継続していきたいと思います。