第42回札幌シルバー・バーチ読書会の報告
3月20日(土)に7名の皆様の参加で第42回札幌シルバーバーチ読書会が会場のかでる2・7の6名とオンラインの1名の方を結んで開催されました。最初に新規のメンバーが参加していたので自己紹介をし、世話人がスピリチュアリズムの思想 [Ⅲ] ―“霊的人生論2章霊的人生を送るための実践項目〈1〉ー霊優位の努力(4)(5)について講義を行い、その間に参加者がそれぞれ感想を述べ最後に感想文を記入して終了しました。
スピリチュアリズムの思想Ⅲの第2章「霊的人生を送るための実践項目」〈1〉ー霊優位の努力」はスピリチュアリズム普及会のHPの下記に掲載されています。
〈http://www5a.biglobe.ne.jp/~spk/about_sp/sp-thought3/sp-thought3-2/index.htm〉
(4)霊優位のための具体的な実践内容では、1)スピリチュアリズムは厳格な欲望抑制主義の中で、地上の人間がその魂を成長させるためには、地上ならではの努力が必要とされること、それが「霊主肉従」のための厳しい内面の闘いなのだと学びました。そして自由意志のもと克己の闘いを続けて自らの霊性を高めるのも、その闘いを避けて霊的成長のチャンスを失うのも自分自身が決めると説かれています。現代の地上世界は“物質主義”に覆い尽くされ、霊的成長にとって最も困難な状況が展開されています。その最大の原因は、地上人の「霊的無知」に陥ったことです。2)肉体本能からの3つの欲望では地上の人間に付きまとい、霊的歩みを妨げることになる肉体的・本能的欲望とは、具体的に言えば―「金銭欲・物欲」「性欲」「名誉欲・支配欲(権勢欲)」の3つであるといいます。
①金銭欲・物欲では現代社会においては、すべての価値はお金によって決められており、実質的な「価値観の基準」となっているといいます。物質中心主義によって引き起こされた大量生産・大量消費・贅沢志向の風潮は、今や地球全体を覆い尽くそうとしています。物質主義的世界にあって、最低限のモノで満足し質素な生活を送るというライフスタイルは、もはや時代遅れのものとなってしまいました。②性欲・セックスに関しては、経済的に豊かになり、生活が保証されるようになった人々が次に追い求めるのが“セックス”の快楽であるといいます。歴史上、富と権力を手にしながらセックスの快楽に溺(おぼ)れることがなかった人間、潔癖な人生を送った人間は稀と言ってもよいでしょう。そのような人は、まさに聖人というべき高潔な人格を持った人間だといいます。性がオープンであることが、さも人類の進化・自由の進展であるかのような愚かしい考えが世界中に蔓延するようになっています。③名誉欲、支配欲に関しては、十分なお金を手にし、物質的に恵まれた人間が最終的に追及するようになるのが“名誉欲”であり“支配欲(権勢欲)”であると書かれています。
まとめとして、スピリチュアリズムにたどり着いた者の生き方は、物欲に対しては「質素」、野放しのセックスに対しては「清らかさと貞節」、名誉欲・支配欲に対しては「霊界の道具としての謙虚さ」を常に心がけなければならないことを学びました。
参加者の感想
○日常生活がスピリチュアルズム的生活であるかどうか、
○利他主義ということを実践することが重要だと思いますが、自分に余裕がない時は、わかっていても実践しにくいというのが実際です。今日の学習を通して余裕のない時でも利他主義が実践できるように頑張らなければいけないと改めて思いました。(60代男性)
○欲望との関わり合いが本日のテーマでした。肉体的な欲望を抑制するのはとても難しいことです。インペレーターはまず肉体の抑制から始めよと申しておりますので、肉体的欲求から抑制してゆきたいと思います。(60代男性)
○生活全般を霊主肉従にすること、すなわち摂理に従った生活をどこまで実践できるかを日々自分に問いかけています。(60代男性)
○最近は、霊界のことがわかりやすく書かれている書籍やシルバーバーチ以外の霊界通信も読んで霊の糧としております。(50代男性)
○霊主肉従の難しさと、肉体を持っているからこそ体験出来る肉欲や利己的な心と向き合い、克服して行く事の大切さを学びました。与えられた課題を有り難いものと受け止めて、そのひとつひとつと共に生き、成長できればと思います。今月も読書会が開催された事に心から感謝いたします。ありがとうございます。(50代女性)
○本日は霊的人生を歩むということ、つまり霊優位の状態を継続して歩むための実践内容を学びました。霊的真理を日常生活の中で定着していくためには、利他的な思いを持って霊的な視野で現実に対処していくことが必要であり、1日の中で静かに過ごせる時間、霊的真理に触れる時間を持つことが大切であると実感しています。また本日の読書会のようにスピリチュアリストとの霊的交わりを定期的に持つことは貴重な場であり、そこで様々なことを啓発されるので、今後も大切にしていきたいと思います。(60代男性)