スピリチュアリズムの思想Ⅲ-霊的人生論
第6章「より高次の霊的人生を歩むための秘訣(1)
12月25日(土)にかでる2・7の会場に4名、オンライン2名の参加で第50回札幌シルバーバーチ読書会が開催されました。今回は、最初に11月の特別読書会後に小池ご夫妻を訪ねてお話を伺った豊橋での出会いや、そこで語られた内容を最初に報告させていただきました。
後半は第6章「より高次の霊的人生を歩むために秘訣」前半の(1)高次元の霊的人生を歩むための3つの秘訣(2)道具意識について学ぶ機会を得ました。
(1)高次元の霊的人生を歩むための3つの秘訣では、霊的真理を実践する歩みである霊的人生は「霊優位の努力」「利他愛の実践」「霊的真理の普及活動(伝道)」「苦しみへの正しい対処」という4つの実践内容がありました。そしてそれらを達成するための3つの秘訣として「道具意識」「犠牲精神」「霊的視野」がります。
「道具意識」というスピリチュアリズム精神の真髄について
道具意識とは自らを神と高級霊の道具として捧げ、積極的な自己滅私によって、霊界の人々の援助を最大限に引き出すことができます。
高級霊の資質-道具意識と謙虚さ ではシルバーバーの例を出しながら高級霊が地上人には想像もつかないような謙虚さを身につけているのは自らを神の道具としているからと述べています。またスピリチュアリストは霊界の人々が最善の導きをしてくれることを信じ、すべてを委ね、神に祈って道を求めていくべきと述べられています。主役は霊界人であり地上人は脇役にすぎず、独りよがり力みや利己的な実績追求の野心をもたないこと、道具意識にたった謙虚さこそがスピリチュアリストとして持つべき人格性であり、磨かなければならいない霊的資質であると述べています。
更に「霊的真理の伝道」の主役は霊界人であり、伝道においては自分の能力の乏しさを嘆く必要はないことも学びました。そして高級霊の道具への志願は、スピリチュアリストとしての神聖な使命であり責任であることも学びました。
参加者の感想
○今日は地上では2021年12月25日、クリスマスです。この日に第51回札幌シルバーバーチの会読書会が開催され、イエスの教えを深く学ぶことが叶いました。感動する1日となりました。この日は霊界において毎年、イエスを中心とした大審議会が開かれていると知らされています。多分そこでは私達の数少ないメンバーで行われているこの読書会のことが話題に上っていることでしょう。霊界と地上がこうした形で確実に繋がっていることを確認することが出来ました。私は今日の学びの中で、謙虚さについて考えさせられました。というのも、知らず知らずのうちに、自分が傲慢さ・虚栄心・自己顕示欲という罠に陥ることがあったからです。これは自分は霊界の道具である、自分の為すことなど如何ほどのものでもない、全てを霊界が導いてくださる、という全幅の信頼感が欠損していた、ということになります。イエスを中心とする高級霊たちの必死の想いを知るならば、それに答えようとするのが私達の務めであり、その”愛”に応えることになるのでしょう。来年はスピリチュアリズム人生を生きるための基本である、「道具意識」「犠牲精神」「霊的視野」これについて、さらに深く学んで行こうと思います。(70代女性)
○私は日々の生活の中で「道具意識」はあまり思わないでいました。それは「自分には能力がないから、時間が取れないから」と言い訳をしていたからだと思います。今回、自分自身についてあまり深刻に思わず、霊界の導きに委ね、道具式を持っていれば間違いなく“ベストの道”が開かれていくということを学びました。「霊界の道具」として純粋な決意が出来るか、自分に問うて考えてみようと思いました。(50代女性)
○より高次な霊的人生を歩むためには主役は霊界の高級霊である事、そして謙虚である事が大切だと言う事が心に残りました。良き道具となれるように日々努力をしてゆこうと思います。今月も読書会が開催されました事に心から感謝いたします。ありがとうございました。(50代女性)
○本日の講義で印象に残ったのは、人間としての弱点や足りなさを高級霊たちは細部に至るまでご存知であり、その上で「地上の道具」となることを期待されているという点です。地上人であることは、それだけで霊界人と比べれば欠点だらけであり、地上人生は正にそうした足りない存在である自分が、様々な体験をしていくことで少しづつ霊性の向上がなされていくという神の摂理の素晴らしさを日々実感しています。目標が高いからこそ、常に謙虚にならざるを得ず、それが道具意識という意識につながっていくのだと改めて感じました。この1年様々な出会いや出来事がありましたが、一つ一つを糧として更に2022年の飛躍につなげて行きたいと思います。(60代男性)