「スピリチュアリズムの思想編Ⅲ-霊的人生論-の第5章霊的人生を送るための実践項目〈4〉苦しみへの正しい対処(1)-(2)」
緊急事態宣言が続く中、会場が使用できず、9月25日(土)に会場になった川端様の自宅に3名、オンライン3名の全体で6名で第48回札幌シルバーバーチ読書会が開催されました。今回は思想編Ⅲ-霊的人生論-の第5章霊的人生を送るための実践項目〈4〉-苦しみへの正しい対処(1)-(2)について学び、その後で参加者からの感想が述べられました。
(1)地上人生に苦しみ・困難は付きもの-霊的真理が明らかにする苦難の意義と重要性ーでは以下のことを学びました。
1)苦しみ・困難に遭遇することは、地上人の宿命ーどのような地上人も必ず苦しみを持っているーでは地球上で生活している人間の中に、苦しみから解放されている者はいないということを学びました。それは神がこの地球(地上世界)を、苦しみを体験する場所として造られたからであり、人間の「霊的成長」を促すための厳しい訓練場所として用意されたからです。
「地球人類として生まれた以上、苦しみから完全に逃れることはできない」
驚くようなこの単純明快な言葉に、すべての地球人類に共通する真実が示されています。そして地上人生における苦しみの意味を知ることは、スピリチュアリズムを正しく理解することであり、同時に「神の摂理」について知ることになることを学びました。
そしてスピリチュアリズムでは、苦しみは人間にとっての敵であるどころか、霊的成長を促してくれる“大切な友”であり、苦しみや困難は、正しく対処すれば人間の魂を大きく成長させてくれる、ありがたいものと考えます。スピリチュアリズムは苦難に堂々と立ち向かい、それを克服する方向性を示しているのです。
霊界で生活を送るうちに「霊的視野」が開かれ、誰もが地上での苦しみの体験の意味と価値を、実感を持って理解するようになります。地上時代には必死になって避けようとしてきた苦しみが、実は自分自身の「霊的成長」にとって不可欠なものであったことに気づくようになるのです。
2)『 シルバーバーチの霊訓 』 の「苦の思想・哲学」は霊的真理の真髄 ー地上世界での苦しみ・困難の霊的意味ー『 シルバーバーチの霊訓 』 の「苦の思想・哲学」は、まさにスピリチュアリズムにおける最大の教訓と言えます。スピリチュアリズムは人類史上初めて、苦しみの意義(霊的意味)を明らかにしました
苦しみ・困難の意義【 1 】
苦しみ・困難は「カルマ」を清算し、霊的悟りをもたらし、霊的成長を促す
地上人生における苦難の体験によって「前世のカルマ」が清算され、霊的成長のプロセスがリセットされます。そして霊的悟りがもたらされ、霊的視野が開かれるようになります。
苦しみ・困難の意義【 2 】
苦しみ・困難は「霊の道具」としての資質を高める
地上のスピリチュアリストは苦難を乗り越えることによって「霊の道具」としての資質を高め、さらに多くの貢献のチャンスが与えられるようになります。
苦しみ・困難の意義【 3 】
苦しみ・困難は、再生前の決意を呼び戻す
いったん地上に生まれると、再生前に霊界で知らされた内容や、自分で再生を決意したことなどは、潜在意識の隅に閉じ込められるますが、苦難に遭遇する中でそれまでの生き方に疑問を抱くようになり、方向転換をはかることができます。
3)苦しみと霊的成長に関する「神の摂理」
「苦難の法則」「自己犠牲の法則」とは苦しみを多く乗り越えれば乗り越えるほど、自己犠牲を多く払えば払うほど、その分だけ霊的成長が促されるというものです。「光と陰の対照の法則」とは苦しみ・困難という“陰”の部分を知ることで、霊的成長の喜びという“光”の部分をより深く理解することができるようになることを示します。陰の体験によって魂が純化され、鍛えられ、光の理解することができるようになります。「カルマの法則」「償いの法則」とは、人間が神の摂理に反した行為をすると、それが原因となって“苦しみ”という悪い結果がも
たらされ、神の摂理にそった行為をすれば、「霊的成長」という良い結果がもたらされることを指します。カルマによって引き起こされる苦しみは、摂理からずれた分を埋め合わせるために発生するもので、その体験を通してカルマが帳消しになります。これが「償いの法則」です。
(2)地上人生における、さまざまな苦しみ・困難の実態では以下のことを学びました。
1)肉体を持っているために発生する苦しみ・困難ー「霊主肉従の闘い」による苦しみでは、あって、そこには深い意味がある。人間に不自由な肉体が与えられたのは、「霊的成長の道を歩ませたい」と願う、神の愛があったからであり、地上で培った精神力は、思念の世界である霊界に入ってから、大きな能力を発揮することになることを学びました。
2)人間愛から発生する苦しみ・困難ー「利己愛との闘い」による苦しみでは、
霊的成長の道を真剣に歩もうとする人間であればあるほど、「霊的真理」が示す利他愛の実践の難しさ・純粋な利他愛を持つことの厳しさを、いやというほど実感するようになることを学びました。あらゆる人間関係が「利己愛」に支配されている地上世界では、利他愛を実践したり、利他愛の思いを持ち続けるためには厳しい内面の闘い・克己の努力が要求されるようになっています。いる。その苦しみに負けることなく利他愛を貫くための克己の努力を続けるなら、さらなる霊
的成長がもたらされるようになります。
3)カルマによって発生する苦しみ・困難自業自得”の苦しみでは、摂理に反した行為(悪いカルマ)は、「償いの法則」を通して逃れられない苦しみとして自分自身に返ってきますが、実はその苦しみは、カルマを帳消しにして“霊的成長の足かせ”を取り除くプロセスでもあることを学びました。
4)地上人類の「霊的無知」から発生する苦しみ・困難地上世界を支配する無益な苦しみ・悲劇では、苦しみには霊的成長をもたらす有益な苦しみと霊的無知故に霊的成長をもたらさない“無益な苦しみ”があることを学びました。そして、スピリチュアリズムは、「霊的真理」によって人類の霊的無知を解消し、地球上から無益な苦しみ(悲劇)を追放しようとする霊界主導の大計画であることを学びました。
参加者の感想
◯いろいろな人種、民族があるように、いろいろな国がある。それぞれの人種、民族が霊的役割を持っているように、それぞれの国にも霊的役割がある。また、人それぞれに指導霊や背後霊がいるように、それぞれの国にも、その国をささえる霊団がるのであろう。日本の宗教的風土は、自然への崇敬、畏敬の念に発するアニミズムだと思うが、外来の仏教やキリスト教なども受け入れ日本の風土に合わせ、独自に発展させてきたと言えないだろうか。このような宗教的柔軟性が日本の特徴なのかもしれないし、このような特徴を活かした役目があるように思えてならない。であるならイギリスを本家とするスピリチュアリズムではあるが、本家以上に、この日本で受け入れられ発展していくのではなかろうか。霊界(霊団)から普及会への働きかけは、その現れのひとつかもしれない。
(60代男性)
◯宗教も一般の人々も、苦しみは『最大の敵』と見なしていますが、スピリチュアリズムは苦しみや困難は霊的成長を促してくれる『大切な友』であるという。シルバーバーチの霊訓でその事を知れて、私はとても幸せだなと思っていました。しかし、全ての困難が霊的成長を促す訳ではないという事に今回の読書会で気付きました。それは、霊的真理を正しく理解して、苦しみや困難に正しく対処しなければ霊的成長を促し人間の魂を成長させる事は出来ないということです。『霊的成長をもたらさない無益な苦しみ』があるんだという事に改めて、気付き考えることが出来ました。今回、再確認出来て良かったと思いました。
(40代女性)
◯宗教も一般の人々も、苦しみは『最大の敵』と見なしていますが、スピリチュアリズムは苦しみや困難は霊的成長を促してくれる『大切な友』であるという。シルバーバーチの霊訓でその事を知れて、私はとても幸せだなと思っていました。しかし、全ての困難が霊的成長を促す訳ではないという事に今回の読書会で気付きました。それは、霊的真理を正しく理解して、苦しみや困難に正しく対処しなければ霊的成長を促し人間の魂を成長させる事は出来ないということです。
『霊的成長をもたらさない無益な苦しみ』があるんだという事に改めて、気付き考えることが出来ました。今回、再確認出来て良かったと思いました。
(50代女性)
◯苦しみの中でシルバーバーチの霊訓に出会い今日まで、苦しみの意味を繰り返し繰り返し学んでまいりました。どんなに学んだつもりでもあの日、救いを求めてシルバーバーの霊訓を読んだ時と変わらず、苦しみにあえいでいる自分がいます。真理を学ぶ者として苦しみを正しく理解して少しでも成長したいと思います。コロナ禍の最中、今月も読書会が開催されました事に心から感謝いたします。ありがとうございました。(50代女性)
◯ー苦しみ・困難に遭遇することは、地上人の宿命ー
苦しみ・困難という”陰”の部分を知ることで、霊的成長という喜びという”光”の部分をより深く理解できる、とあります。蔭の体験によって魂が純化され鍛えられるとあります。本当にもうこれ以上の苦しみはない、というほどのものを味わったとしても、地上に在る限り、いや霊界に行っても、まだまだそれで終わりということはないようです。魂がもっともっと純化され、本当に生まれ変わるという次元に至らないなら、試練は続くのだと思います。これはただただ、神が愛であるからに他ならないからです。苦しみ・困難を有難いものとして受け止められるか、神に感謝できるか、これが問われているように思います。私はまだまだに感じています。地上にいるあいだは、肉体がある故の苦しみ、戦いが避けられません、生病老死です。飢え、疲れ、貧困、老い、病そして死。そして利己愛との闘いです。他人を愛せない、自己中心、我儘、冷淡、傲慢、見下すなどです。正しく受け止め、正しく対処する、と言葉では簡単ですが、実践となると本当にどうすることがが正しくて、どうすると間違いとなるのかは、霊的真理がしっかりと己の中心に確立されていなければ、行えないのです。真の意味での霊的視点で見なければなりません。この世的視野で見ては過ちを仕出かすこととなりますので私達は気を付けなければなりません。何時でもどこでも決してこの霊的視点を忘れてはならないと思いました。(70代女性)
◯それまでの人生において、多くの困難を抱えて苦しみの頂点にいた時にスピリチュアリズムの示す霊的真理に出会うことが出来ました。苦しみの中にあっては、一刻も早くその苦しみから逃れたいと必死に周りの人や宗教にその救いを求めたこともありました。しかし、その苦しみは消えるどころか、絶望的な思いに囚われた時もありました。スピリチュアリズムに出会った時、それまで苦しみだと感じていた出来事が、その苦しみという体験を通過していくことで、自分の内面の課題を浮き彫りにし、その苦しみと向き合うことで自分とは如何なるものか、人を真に愛するとは如何なることか、なぜ人は苦しみを体験する必要があるのかなど、それまでもつれた糸の中でもがき苦しんでいたことが嘘のように霧が晴れて行きました。それからは、より深く真理と向き合い、自らの心の中を整理して正しく苦しみと向き合うことが出来るようになりました。後になって、それが新生の体験であったことを知りました。これからも、シルバーバーチの霊訓を始めとした霊的真理を人生の指針として歩んで行きたいと思います。
(60代男性)